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Japan Pavilion: 15th International Architecture Exhibition 2016 – Venice Biennale
レビ設計室

インタビュー11 - レビ設計室

「縁(en)」というテーマについてどのように考えて参加されたのでしょうか。

「縁」という言葉には、前向きに事物が連鎖していく、発見的で、驚きに満ちた世界のイメージがありますが、「15Aの家」は、縁を断ち切るところからスタートしなければ何も始まらないという「縁」の自生の問題を扱っています。

2011年5月に写真家の山岸剛さんに「田老」と名付けられた写真を見せてもらう機会がありました。その写真は津波の被害を受けた倉庫で、朱色の錆止めが顕わになった鉄骨の躯体と、そこに絡まる瓦礫の構図にひどく無意識を揺さぶられました。建築とは別次元に存在する自然の姿を、建築=廃墟を通して感じたわけですが、そこには圧倒的な脅威の裏側に存在する自然の美しさも同時に映し出されており、建築が本来持っている姿と、今までそれを描くことが出来なかった私の感性の鈍さを同時に突きつけられました。

千年に一度の津波により、福島第一原発による放射性物質の排出とこれまでの無自覚なエネルギーの使用という問題にも対峙することになりました。「15Aの家」は15Aという制約の中で生活を営む住宅ですが、制約の概念は、イヴァン・イリイチの『エネルギーと公正』にあるエネルギー危機を乗り越えるための条件を参照しました。

「田老」が示唆した建築が本来持っている姿と、15Aの制約の統合は非常な困難を伴います。バークやカントは崇高の美学という概念を提示していますが、これは理性的な判断によって困難を克服することで得られる概念でした。決して十分ではないけれども、建築の技術と、主体的な行動を通じて環境を自らのものに出来るかどうか、つまり人間と環境との関係を深く問い直した上で、新たな「縁」を再生することが「15Aの家」の目的なのです。

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