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Japan Pavilion: 15th International Architecture Exhibition 2016 – Venice Biennale

インタビュー13 - レビ設計室

「縁(en)」というテーマについてどのように考えて参加されたのでしょうか。

「縁」というのは、何かと何かの間(あいだ)に起こる関係性のかたちである、という気がしています。「間(ま)」が中心にある空っぽの空間をイメージさせるのに対して、縁は、境界に発生している、細長い形のようなものが思い浮かびます。また、「間(ま)」は、広場のように最初から計画が可能なもので、縁はその境界に生まれる、副産物のようにも感じました。そしてその性質上、縁は完結しない領域を含んでいるのではないかと思います。

「駒沢公園の家」では、既存の建物という、コントロールできない領域を含む環境を受け入れながら、建物を更新していく方法を考えました。スタディ途中で、既存の建物がいわゆる「一般的な」木造家屋である、ということにも興味を持つようになったと記憶しています。そして、計画建物を含めた周辺を、住宅という個の集合ではなく、木造軸組の密集している環境と捉えたのです。

尺貫法のモデュールや木造密集地という環境を受け入れることによって、建物同士の隙間の扱い方が変わり、建築の単位の捉え方が変わりました。大きなワンルームの内部空間の間に、隙間である外部が引き込まれていたり、古い材と新しい材が同時に存在することで生まれる環境は、既存建物があるからこそ可能になりました。

この建築を手がけたことによって、多様な状況を一度受け入れ、関係性について考えること、つまり縁について考えることに気づきました。それによって、新築を含めた建築の設計が、少し変わっていく気がしています。

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