「縁(en)」というテーマについてどのように考えて参加されたのでしょうか。
建築というのは、たんにモノをつくるというのではなく、モノを通じて出来事もつくってしまうようなところがあります。「縁」という言葉にも、目に見えるモノだけではなく、目に見えない出来事をも含むようなニュアンスがあります。そして、「縁」という言葉が指す出来事は、非日常なアクシデントではなく、日常と地続きのドラマのように感じられます。身体的というか、実感ができる。経験的で、親密さがあります。
今回、「人の縁」というサブテーマを頂いていますが、壁のように人間をわけるのではなく、居場所のように人間をつなげる建築を表現したいと考えています。建築は、空間だけでなく、経済とか、コミュニティとか、社会の他の側面にもインパクトを与えます。建築をつくることは、どのような社会に向かいたいのか、人間の集まりはどうあるべきか、という方向付けをすることでもあります。
日本館では、12組の建築家が、それぞれの建築を通じて、それぞれの「縁」を表現します。ひとつの空間に、同時に、ワッと異なる「縁」があつまるという状況は、それ自体が、多視点で、多中心。とてもユニークだと思います。時代が変わろうと動きだすとき、建築や、建築を表現するリプレゼンテーションも、変わるのかもしれません。こうなるべきだという結果、出口を共有するのではなく、「縁」というテーマ、入口だけを共有して、12組の解釈やプロセスの自走性を大事にする。とてもオープンで、能動的な展覧会だと思っています。
Supporters
- Ao Ikami
- Ayano Kusumoto
- Dayoung Lee
- Fukuko Onda
- Fumito Nomura
- Hakone construction co, ltd.
- Haruka Ikebuchi
- Kana Takeshita
- Koki Hisaminato
- Koki Takahashi
- Maho Kato
- Mayu Kaneko
- Re-SOHKO Inc.
- Rino Asakawa
- Ryoko Morikawa
- Ryuta Hirayama
- Satoshi Ihara
- SEKISUI HOUSE, LTD.
- Shihori Kobayashi
- Shogo Kono
- Takehiro Nakao
- Takeshi Ogawa
- Takumi Ito
- THE MEN’S FASHION UNITY
- Tokuma Azemi
- Yoichiro Hama
- Yuka Numata
- Yukari Yamamuro
- Yuriya Sumida
- Yushi Kume