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Japan Pavilion: 15th International Architecture Exhibition 2016 – Venice Biennale

ドットアーキテクツ

「縁(en)」というテーマから、出展作品についてお話しいただけますか。

ドットアーキテクツ|「馬木キャンプ」と「美井戸神社」は、ふたつの縁と関係があります。ひとつは、日常生活での助け合いや共同作業などを通じて 地域の方々が長い歴史の中で積み上げてきた縁です。もうひとつは、共同体の外からやって来る人や情報と繋がりを結ぶ、新しい縁です。

ふたつの縁は、小豆島が橋のない離島であることに関係があると思います。小豆島は海に囲まれているので、地縁や血縁が強く、住民の皆さんの地域に対する思いや住民同士の関係性は濃密であると同時に、瀬戸内海の要所に位置しており、霊場でもあるので、外からやって来るさまざまな人や物資、情報に対して寛容さを持っています。ですからこのふたつのプロジェクトでは、その場所にもともと培われた必然の縁と、たまたま出会って培われる偶然の縁の両方を大切に考えました。

「馬木キャンプ」では、構造家の満田衛資さんと考案したセルフビルドを可能にする構法によって、高度な技術を使わず、手で持ち運べる材料でできているので、建設現場に非専門家のさまざまな人たちとの関わりしろをつくり出すことができます。同時に人と人、人と町を繋げる媒介となるように、動物、食、ラジオ局、映画、アーカイブというソフトを提案し、地域住民と協働することで新たな発見やアイデアが生まれました。

「美井戸神社」は、ビートたけし氏とヤノベケンジ氏によって制作された「Anger from the Bottom」という彫刻作品を風雨から守り、地域の風土や自然を大切に考えるためのシンボルとして、地域の方々の寄付によって建設されました。

Supporters

  • Chishima Foundation for Creative Osaka
  • HAIR & MAKE Laji
  • Kobe Design University
  • Kyoto University of Art and Design
  • Osaka College of Technology
  • Umaki Residents’ Association